りなざうSL-C700について

このページはKAPPERが衝動買いで購入した
りなざうSL-C700についてのページです。
Linux、VGA、キーボードを搭載した当機は
紛れもなく最高のポテンシャルを秘めています。
このLinux搭載PDAについて検討していきたいと思います


●ファーストインプレッション

とりあえず購入時の感想として、

  動作はもっさり
 メモリが少ない
 アプリは意外と多い(海外、Linux移植物)
  日本語アプリはこれから
  カスタマイズやりたい放題
  スクリプトが強力
  液晶がすごく綺麗
  キーは使いにくいが我慢できる位
  ネットワーク超強力

世間で言われているのと大体同じ感想ですね。
普通のLinuxと同じなのでネットワーク関連が強すぎ。
メモリもスワップを作れば何とかなるそうなので、
そのうちSD買ってきてやるしか、かな?
VIEWERなら最強。ネットも速い。
PIMは、、、、、CEと同じレベル(笑。(もしくはそれ以下)
基本的にそこらのLinuxと同じ。

●2ヶ月間の使用レビュー

ソフトも増えてきた、と言っても移植されるソフトはCUIアプリがメイン。
PCのLinuxではGUIにXwindowを利用しているが、
LinuxザウルスではQtopiaを利用しているのが原因でしょう。
つまり、GUIアプリには互換性が無く、移植が困難になっているのが現状。
まだまだ、当分先行している海外のアプリがメインになるんだろうなぁ。
パッケージにはDebianのdpkgをベースにした組み込み用ipkgを採用している。
RPMと異なり、バージョンに関する制限が小さく、一部競合しても利用が可能。
管理もしやすく、非常に使いやすい。aptも使えるらしい。
gccやRuby、Parlも存在する為、セルフ開発環境が容易に実現できる。
ちょっとしたToolならソース引っ張ってきてすぐに作る事が可能。
また代表的なCUIのToolとしてのemacsの存在も大きい。
LispなアプリがPCと同様に扱える点はかなりの強みでもある。
先日シャープからKernelが公開された為、色々改良する事が出来るようになった。
PDAとしてはToolの高速起動が改善され、かなり使えるようになった。
WebやPDF、画像に音声、動画とVIEWERとしては申し分ない。
Toolerとしてはまだまだ不十分だなと思う。
WinconnectZ(有料)の存在によりPCとのリモートディスクトップの環境が整備された。
これはモバイルで自宅のPCも管理できる強者である。
セキュリティーにさえ注意すればほぼ手のひらPC状態が実現できる。
他のPDAとは一線を価したマシンであるので、まだまだ併用して使うのが良いかも知れない。
まだまだこれから伸びそうなマシンである。

●現在のソフトウェアについて

最近メモリ、動作速度を改善したC750が発売した。
そのせいか最近ユーザーが増加している傾向にある様な気がする。
最近注目されているソフトとしては、
まず各種エミュレータで、PC98、PC88、X1等の開発が進んでいる。
個人的にはPCエミュのBochsの動向がまったく伝わってこない点が気になる所。
PC機でも劇遅と有名なソフトだが、せめてDOSが動作するソフトが欲しい。
エミュレータはソフトを補完する事ができ、ソフト不足を解消する一つの手段とも言える。
次は動画関連で、C750にはMPEG4再生ソフトが標準で付いている。
しかし、その他の機種、フォーマットに関しては主にシェアのソフトが必要である。
ただ、まだパフォーマンスがそれほど良くなく、解像度、ビットレートを下げる必要がある。
どこかのサイトでXScaleの性能はPentiumUの266MHz相当という記事があったので
動作が遅いのはOSや、ソフトウェアの影響が大きい可能性が高い。
最後に、X Window関連について。
XはLinuxの主要ソフトでありザウルス上でも動作は可能である。
起動時にQtopiaを止めてコンソール上からXを起動することで動作が可能で、
各種X用Toolの利用も容易で、ディストリビューションの構築も行われている。
現在KDE、GNOMEの動作も報告されている。
環境が改善されればまだまだ進歩すると思う。

●Ver1.50とKernelの変遷について

Kapperのザウルスが故障していたので久しぶりの更新です。
初期の頃はかなり遅く、かなりのメモリ食いだったザウルスも
C750カーネルの公開を機にKernelの改善は大きく進展し、
現状ではC750,60にも劣らない性能が出るようになった。
Kernelの改編の主な点はクロックアップと各種設定の改良にあった。
この改善により倍以上の性能を引き出す事に成功し、
以前では懸念であったエミュレータ、動画等で速度が改善され、
Qt全体での動作速度が底上げされる結果になった。
現状は各種アプリとの対応と、最適化が進んでいる。
まだビデオチップ関連も手付かずで、さらなる改善が求められている。
これからは仕様の公開と、ソフトウェアの進展に伴い、
大きな改変は無いものの少しづつ改善して行くと思われる。
現状ではC700、B500中心である為、C750、C760、A300の改善も期待されている。

●C860の発売とUSBストレージ、Bitwarp対応について

C860が少し前に発売されました。
C860の特徴は翻訳機能、USBストレージ、Bitwarp対応です。
C860カーネルが公開されると、当然解析される様になった。
結果としてUSBストレージ、Bitwarpが他機種でも使えるようになった。
またカーネルの改変も機能の添加に移りつつあり、
5ボタン対応等様々な機能が盛り込まれる様になった。
まだカーネルその物は発展途上で、デスクトップの様に2.6系の導入には至っていない。
その為まだまだ改善の余地があり、現在も改良が進んでいる。

●ZaurusディストリビューションとX Windowについて

りなざうの開発が進み、ソフトも増えてきたが
Qtopiaの壁の為、X用のソフトが流用できないといった問題があった。
最初はVNCを使ってXを起動、その次はQtopiaを切って起動すると言う手法が使われた。
この方法では動作が不安定なのと遅かったりQtopiaが使えなかったりします。
各種ipkを集める事によってディストリビューションの存在も現れてきた。
最初はArm系列のOpieからOpenZaurus、PocketWorkstationとかが使えるようになった。
だがまだ日本語、X環境等の導入に手間がかかり、普及には至っていない。
最近開発されたX/Qt ServerによってQtopia上に容易にXが使えるようになった。
この事により急速に移植が容易なXアプリが作られるようになった。
特にSylpheed等多機能メーラーやDillo等軽量ブラウザ等の存在は大きいと思う。
機能としてはデスクトップと同様になり、小さなワークステーションとなるのも時間の問題となった。
まだまだザウルスは進歩すると思う。

●C3000登場

リナザウが登場して以来基本的にはマイナーアップグレードが
続いているがCEなど他社OSはより一層進化し優位性が落ちてきました。
その中でユーザー待望のC3000が発売されました。
モバイル一新を掲げた当機は高速CPU、USBホスト、4Gのハードディスクの
新要素を搭載し以前の機種の弱点を克服しています。
USBホストの機能は拡張性の低いPDAの欠点を補う事が出来、
またデスクトップで開発されたドライバ、ソフトが容易に移植出来る為、
CEには真似の出来ないハード、ソフトの運用が可能になりました。
また4Gのハードディスクにより今まで搭載できなかった
辞書を含めた様々なソフトウェアを搭載できるようになりました。
これによりSD、CFが空いて通信、カメラ、GPS等の併用も可能になりました。
またUSBストレージ、プレイヤーとしての利用も出来るようになり、
サブマシン、メインマシンとして様々な形での利用が可能になりました。
この他にもiWMMX等の追加要素もあり、解析が進んでいます。
ソフトウェア、ハードウェアの進展が注目されます。

●iWMMXとSDL

C3000登場以降新しくiWMMXが採用されました。
iWMMXはW100に取って代わるアクセラレーションとして注目されています。
ビデオ、エミュレータ、SDL等で開発が進められております。
残念ながら現在それ程開発は進んでいませんが、
将来的に少しづつ改良されていく事を期待します。


●USBホスト機能の現状について

GPLライセンスのLinuxはドライバ関連も広範囲に公開されています。
元々デスクトップのLinuxとなんら変わりの無い構造をしていますので、
PocketPCと異なりドライバもそのまま流用でき多数のハードを利用できます。
現在ではストレージ系は勿論の事、無線LAN等の通信デバイス、
Bluetooth、キーデバイス、GPSなど多数のハードに対応しています。
その気になればCDも焼く事が可能です。
現在はUSB1.1なので通信速度が遅いのが残念ですが、
将来的には改良され、より一層様々なハードが使えるようになると思います。


●X/QtとOpenOfficeについて
Linuxデスクトップで確立されているXアプリを導入する事がかなり進み、
現在ではPDAXROM等の代替OSが広がっています。
一方X/Qt環境の欠点であったパッケージのインストールが不明瞭で困難と言う事がありましたが
xqt-gtk-jumboと言った1ファイル化、xqt-openoffice.cramfsと言った
イメージファイル化によりインストールの手間を低減出来るようになって来ました。
そのおかげで環境構築が手軽になり、firefox、abiword、gnumetric、
OpenOfficeといったオフィス系を含む主要アプリも使えるようになりました。


●リナザウ長所と短所について
今回は多機種と比較して長所と短所について纏めてみます。
最近ハードにおいて優位性が薄れていますが、特徴としては
 VGAとフルキー、USBホスト、HDD搭載等充実したハード
 Linux搭載によりアプリの移植が容易、カスタマイズが強力
 市販ソフトが少なくサポート、対応されない。
 ハード、OSが大きくメモリ等をかなり食う
 弊害として小さなアプリの起動、併用が不得手で遅い
 バッテリ、サイズが比較的大きく軽快さにかける
等がありますが、高級品嗜好とすればそれ程悪くないかもしれません。
ただし競合として携帯、PSP、WM5、小型PC等の他の選択肢も引けを取らなくなりつつあります。
GPLもVGAもbitwarpPDAもすでに色あせており、新たな展開が必要です。
PCにどれだけ近づけるか、携帯にどれだけ優位を保てるか
これからの展開が期待されます。


●リナザウとYOUTUBE
Zaurusのmplayerはflvに対応しておりYoutubeのファイルを直接再生できます。
またHDDがあるため直接ダウンロードして保存、再生できる唯一のPDAでもあります。
ZaurusはYoutubeと連携させる事によってハイレベルのモバイル動画プレイヤーとなります。
またYoutubeダウンロード支援としてqrtubeがありますので
是非一度お試しください。 
 





以下後日。

現在鋭意製作中!

BACK
HOME