○旧型PCを再利用する方法


このページはMac、DOS等を含めた旧型PCを再利用する方法についてのページです。

このページは旧型PCをリサイクルする事を目的としていますが、
新品の最新型のPCがOS付きで約3万円以下で購入できる現状を考えると、
中古やジャンク、延命措置は安全面、コストパフォーマンス的に賢明ではありません。
不十分な性能UPの為に投資するなら、現在のPCを処分して
新規に購入した方が遥かに得策と言えなくもありません。
それでも安く入手したい、まだ使いたいという方、
親用のPCを用意したい、PCをプラモデルみたいに組み立てて遊んでみたい
等と言う方にはお勧めです。


考え方、目的について

コンセプトは安全面には最大限に注意しつつ極力お金を掛けない事。
購入した物が不良だった場合全て無駄になってしまうのみならず、
リサイクル法のおかげで捨てられない粗大ゴミになってしまいます。
いかにジャンクと言えども安易なコストダウンに走らず、
安全面を徹底的に考慮し効率の良い利用法を考えましょう。


●Compaq Deskpro EC

○選別、購入
今回は親用のネット、オフィス端末を作ろう、とのコンセプトで選別。
メーカー製ジャンクを購入する事は無謀この上ありませんが、
一応完動品のみを視野に入れて選択。
数あるジャンクの中でメモリ、ハードディスク等欠品、FDD、CDROM不良品
といった格安品(ベアボーン扱い品?)が目に付きますが、
安全面を考慮してこれらの物は絶対購入してはいけません。
ある程度自作の知識のある方はこの程度なら大丈夫、何とかなる
と思いがちでついつい選択肢に入れてしまいそうですが、
情報収集、動作確認に非常に手間がかかり、要因が絞りきれず
動作も不安定になりやすいので、FDD一つとっても安全面を最大限に意識して選択肢から外しましょう。
今回はフルセット、動作確認済みをチェックしたPCとして、
最終的にCompaq Deskpro ECを選択しました。
スペックはPⅢ 800MHz、MEM 128MB、HDD 20G、CD、FDDの省スペース型で4480円です。
ジャンクの為OSは付いていませんが、この程度なら目的を満たすスペックです。
それでもOS無しはかなりリスクが高いのが現状です。
ドライバ等の懸念はありますが、そこまで贅沢は言えないので割り切ります。

○セットアップ
まずスペックをネットで確認。
大体の機種なら何らかの形で情報入手は可能だと思います。
今回は完動品なのでOSをCD起動できましたが、起動できない場合、
経験上最初の要因潰しですこぶる苦労いたします。
メーカー製PCはカタログ上に全ての情報が記載されている訳ではないので
いきなりWindowsのCDを起動するのではなく、
Knoppix、Berry Linuxといった最新の1CD Linuxを起動させて、
サウンド、ビデオチップ、LAN、CDやチップセットと言った詳細の情報を入手します。
後々ドライバインストール時に役に立ちます。
ここで見えないパーツがあった場合かなり危険なので、気が付いたらチェックします。
ハードの認識確認と情報収集が完了したらWindowsを起動します。
今回は手元にあるWindows2000を利用しました。
新しいOS程標準ドライバが多くインストールは簡単なのでお勧めです。
ハード的なトラブルが無ければ問題なく起動できるはずです。
今回はトラブルが無かったので割愛します。

○ドライバインストール
OSをインストールしても幾つかのドライバが不足しているはず。
先程チェックしたデータをネットで検索してチェックする。
ハードとドライバの種類さえ分かれば後はネットの検索次第。
取り合えず必要最低限のみインストール完了。

○改造
本質的に改造は邪道。
トータルコストが上昇するのみならず安定性に低下します。
それでも不便、更に追加で導入したい。
そんな時には思い切って改造しましょう。
優先順位は下記の通り検討するのが良いかと。

1.メモリ増強
2.HDD増強
3.CPU交換
4.ビデオカード交換
5.USB周辺機種追加

一番効果があるのはメモリの増設です。
旧型機種の場合、現在のOSを使う為には根本的にメモリが足らないケースが多いです。
最低でも256MB、標準スペックは512MBのメモリが必要です。
できるだけメモリを積んでおけば、HDDスワップを低減でき、
動作速度の向上が可能になります。
次にはHDD。流石に当時のHDDと今のHDDは速度が違います。
お金に余裕があればSSDに入れ替えればかなり速くなりますが、
SSDは非常に高価なので、それならば間違いなく買い替えをお勧めしますw
CPU交換、ビデオカードの交換はハードの制限がありますので、
可能であれば良いですが、素直にPC買い替えを検討しましょうw
ATOMのベアボーンが1万円以下で買える現実をしっかり判断しましょうねw


○OS乗せ替え、運用方法
通常Windowsを使うことをお勧めしますが、
下記の様な目的を持って使う方にはOS乗せ替えを一応お勧めします。

・Windows9x、2000がサポートアウトだがXP以降を買いたく無い方
・人とは違う使い方をしたい方
・サーバとしてLinuxを使いたい方
・デスクトップとしてネット端末に限定される方
・その他

上記の800MHz、128MBのスペックではLinuxを使うには足りません。
メモリ増強が必須です。高価ですが、256MB以上増強しましょう。
中古であればSODIMMで2,000円程度かと。じゃんぱらとかネットで購入するのもありです。
メモリさえ確保できれば初心者の方にはUbuntu Linuxをお勧めします。
経験者であればDebian。マニアにはGentooが良いかと。
Ubuntuの長所は簡易なセットアップでまがりにも使える環境がある事ですが、
標準インストール状態では全く実用に足りません。
各種カスタマイズが必要でしょう。
日本語ドキュメントもかなり完備していますので、質問しやすいのが長所です。
Debianの場合は最小インストールからGUI環境を一つ一つセットアップする
地味な作業になりますが、確実です。
デスクトップとしてはFluxbox、Lxdeがお勧めです。
Gentooをあえて選ばれる方々はコンパイルに四苦八苦しながら、
独自の環境を構築してみてくださいな。
Linuxの運用に関してはここでは割愛します。

運用方法についてはサーバ運用かデスクトップ運用のどちらかかと。
サーバに関してはWebサーバ、ファイルサーバが一番ですね。
折角なので各種サーバとして運用してみましょう。
ここでは割愛します。
ただし、注意点として電力代には気をつけましょう。
安価な機種とはいえ電気代はバカになりません。
わずか3ヶ月運用しただけで、電気代が本体代を上回ります。
省電力サーバ(低電源ATOMマシン、ARMサーバ)の場合、
800円/月程度で済みますが、この本体の場合2,000円/月程度かかります。
はっきり言いまして、電気代だけで本体が買えてしまいます。
さくら、Cocona他のレンタルサーバが150円/月程度で
レンタル出来てしまう現状を鑑みますと、
中途半端な自宅サーバは電気代の無駄なのであんまりお勧めしません。
コストパフォーマンスを視野に入れて色々運用しましょう。


http://www.vintageos.com/


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