UNIXブックレビュー



ここはLINUX、UNIX等による書籍関連のページです。
今一ぱっとしない雑誌等が多く、どれを参考にしてよいか分からないと思います。
とりあえず手元にある物からレビュー代わりに纏めていきたいと思います。
ネタがあったら是非Kapperに御報告をお願い致します。



月刊雑誌について

●Linux Magazineについて

たぶん一番売れているんじゃないか、と言う印象のある雑誌。
見た目がスッキリしていてニュース、コラムも読みやすく初心者を意識した作りになっている。
他のPC系のジャンルの雑誌を強く意識して、その手に慣れた人には取っ付き安いと思う。
中身が「紹介」に特化していて、運用上の解説が不十分で役に立たないことが多い。
その反面1つ辺りの中身が薄く、一特集当たりのページ数も2〜30と少ない事から、
情報の質が低く纏まっていない、雑な内容になっている場合が多い。
ループ率も高く、内容に進展が余り見られない。
また毎年記事をPDF化したDVD版が出ており、見計らって買えば十分だと思う。
とは言え記事が多方面に渡る為、珠に良い記事もあり気になる事もある。
個人的には立ち読みで十分であり、あまり購入する気にはならない雑誌だと思う。

上記の理由からか2005年2月を最後にLinux Magazineは休刊となってしまった。
DVD版が起因となり毎月購入してもらえなくなったのが恐らく主な理由。
もっと他に無くなっても良い雑誌は沢山あった為、経営的な問題があったのかもしれない。
ループ率が高いとは言え初心者向けの雑誌は少ないので個人的に残念。

○読みやすさ ★★★★
○難易度   ★
○資料性   ★★
○ループ率  ★★★★


●日経Linuxについて

お堅いイメージのある日経系のLinux雑誌です。
昔は企業向けを目的として、管理、運用を中心とした内容が中心でした。
設定や導入方が記述されており、困った時には参考になる事が多かった。
その反面内容の幅が狭くあまり見やすないのが欠点。
最近内容も安定し、纏まりが出ているので評判も悪くない。
特集は20ページ前後で少ないが、内容はページ数の割に健闘しているかも。
月1回の4ページ定番フリーソフト紹介ページが地味に一番の人気です。

最近は他のLinux雑誌が廃刊になったので唯一の月刊雑誌である。
そのため、初心者からヘビーユーザーまで求められる記事に転換しており
時系列でみてもタイトル先行のまとまりの無い内容になってしまった。
一部のユーザー以外は正直読み飛ばしで良く参考にならない。高いし立ち読みで十分。
日経Linux本来のコンセプトの中級者向け運用実用重視の雑誌へ
企業の本棚に置いてもらえる雑誌の原点へ見つめなおして欲しい。


○読みやすさ ★★★
○難易度   ★★
○資料性   ★★
○ループ率  ★★★



●Linux World

こちらも日経Linux同様管理、運用を目指して作られた雑誌です。
表紙に動物の写真を採用し、
日経Linuxと事なりカラーページが多いため、結構見やすく矢印等で記述して整理してあり、
Linux Magazineと異なり、導入方法などを纏めてあるのが特徴。
またCUIを重視した作りになっており、矢印でコマンドの解説をしてある。
本来中級者をターゲットにしていたはずだが、
初心者向けに低レベル化し色々な情報が入り乱れてしまう結果に。
ターゲットを絞りきれていなく、各ユーザー毎で中身が薄くなっているのが現状。
VSシリーズを始めとした単なる「紹介」が多い為、特集の求心力が弱くなっている。
手に取っても結局読まない、買わないといった感じになりやすい。
CUIの文字と矢印が小さく表紙を見ただけで中を見てもらえないせいかも。
現在は惜しくも廃刊です。

○読みやすさ ★★★★
○難易度   ★★
○資料性   ★★★
○ループ率  ★★★


●Software Design

ネットワーク、ソフトウェアを中心とした本来ならばUNIXとは関係ない雑誌。
構成は第一、第二特集、一般記事となっており、特集が60ページ前後と
他を寄せ付けない一点集中型の情報量を誇る。
一般記事が短くマニアックで継続性に乏しいので
売れる月と売れない月の格差が激しいのが特徴かも。
なんだかんだ言って役に立つので一番よく買う雑誌である。

○読みやすさ ★★★
○難易度   ★★★
○資料性   ★★★★
○ループ率  ★★


●Linux Japan

国内Linux創世記から存在していたLinux情報雑誌。
当時海外でブームになりつつあったLinuxの情報を国内に紹介する事が目的。
国内Linux、ネット環境、雑誌、情報環境の増加によって
ニーズの変化に対応できず休刊。
以後のLinuxブームの先駆けとなり使命を果たした結果になった。
記事は最終巻にPDF化されている為、興味のある方は入手してみてもよい。

○読みやすさ ★★
○難易度   ★★★★
○資料性   ★★★
○ループ率  ★★★

●Unix User

Linuxを含めたUNIX系全体をまとめている雑誌。
とは言っても内容はそれ程難しくなく、UNIX系雑誌では一番読みやすい。
部分的に特化し的を絞った内容には定評がありますが、
ネタがマニアックなので中級者にお勧めです。
誌名を変更してオープンソースマガジンに変更されました。
現在は廃版になってしまいました。

○読みやすさ ★★★★
○難易度   ★★
○資料性   ★★★
○ループ率  ★★★


●Unix Magazine

学会誌の様な内容から派生して現存している
古くからあるUINX専門誌です。
内容重視でかなり深いテーマに特化して絞って作られており、
数少ないCDROMの無い雑誌でもあります。
中身は需要がそれ程大きくなさそうにも見えますが、
雑誌の中では最古の部類に入ります。
こちらも現在は廃刊です。

○読みやすさ ★★
○難易度   ★★★★
○資料性   ★★★
○ループ率  ★★




季刊雑誌について


●Ubuntu Magazine Japan

ゲーム、PC系雑誌大手アスキーのLinux雑誌です。
Ubuntu Linuxに特化しておりUbuntuコミュニティーのメンバーが直接執筆しています。
アスキー系雑誌の構成黄金律が守られておりニュース、漫画、レビュー、連載講座と
極めて質が高く分かりやすいのが特徴。
雑誌の完成度としては恐らくNo1を誇る。
過去の記事がPDFで公開されており、誰でも入手できるのが凄い所。

その反面、特集記事が弱くUbuntu最新版の紹介と言ったネタの繰り返しが多い。
内容の大半が似たような構成になりやすくループで目玉が乏しい。
またDVD動画やエミュレータと言ったグレーゾーンに近い内容が無く、
おとなしい内容なので記憶に残るインパクトに欠ける。
中級者以上にとっては面白みのないループ内容。
Ubuntu特有の表面上初心者向けの顔一面から脱却できない所は同じ。
とはいえUbuntuの最大の長所は掲示板などのユーザー層ドキュメントなので
「人の声」との対話を大切にして欲しい。
Ubuntuには掲示板やまとめ情報など様々な困り事が集まる場所なので
是非困り事、悩み事、解決事例な様々な「人の生の声」を記事に反映させて欲しい。

○読みやすさ ★★★★★
○難易度   ★★
○資料性   ★★
○ループ率  ★★★★


●Linux Perfect

昔あったPC GIGA系のLinux紹介雑誌。
紹介に特化しておりその時その時のディストリとアプリの紹介が主です。
たぶん〜100%シリーズのLinux100%と同一ジャンルです。
年1回位のリリースでしょうか?
ほぼ完全にループです。特化してます。
残念なのはこの本を読んだからLinuxを使える訳ではない所です。
また直ぐに中身が古くなってしまうので資料価値は薄いのでは?と
思われがちですが過去のトレンドと軽めのアプリを調査するには最適です。
ARMやPowerPC、MIPSなど非x86ユーザーはカーネルの絡みで
簡単にアップグレードできないので「遅れた最先端」は
一部の環境では非常に参考になります。
廃刊になりました。


○読みやすさ ★★★★
○難易度   ★
○資料性   ★★
○ループ率  ★★★★★

●FreeBSD Press

数少ないFreeBSDの季刊誌。
廃刊になりました。


○読みやすさ ★★★★
○難易度   ★★
○資料性   ★★★
○ループ率  ★★★

●BSD Magazine
Linux Magazineと共に休刊。
濃い内容とノリは他に無い異質感を漂わせていました。
惜しい雑誌を無くしたものです。

○読みやすさ ★★★
○難易度   ★★★
○資料性   ★★★
○ループ率  ★★


現在鋭意作成中!!!

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